1976年日本ロシュ、1983年北里大学病院薬剤部、1997年千葉大学大学院薬学研究科医療薬学専攻医薬品情報学助教授、2000年北里大学薬学部臨床薬学研究センター医薬品情報部門教授、2007年共立薬科大学医薬品情報学講座教授、2008年慶應義塾大学薬学部医薬品情報学講座教授、2015年慶應義塾大学病院薬剤部長・病院薬学講座教授、2019年慶應義塾定年退職、慶應義塾大学名誉教授・国際医学情報センター顧問、2020年第25期日本学術会議副会長(任期3年)、2021年大日本住友製薬(現、住友ファーマ)社外監査役、2023年日本薬系学会連合副会長。
薬学部を卒業後、製薬企業、大学病院、大学と3種類の職場を経験しました。どの職種も薬学のバックグラウンドや前職の経験を活かせるやり甲斐のあるものでした。いずれにも共通するのは医療者としての矜持であると思っています。
薬剤師は医薬品の適正使用を推進し、効果を最大限に副作用は最小限にすることが使命です。多くの医療関係者の中で、医薬品の品質と安全の確保に意識が回るのは薬剤師だけだと自負しています。その上で、これからの薬剤師には医薬品を使用する段階だけでなく、使用前の予防や健康維持の段階にどれだけ貢献できるかが求められています。今後はますます地域薬局の役割が重要になってくるでしょう。
私はこれまで一貫して医薬品情報学を切口に実務、教育、研究に携わってきました。信頼される薬剤師は、信頼できる医薬品情報があってこそで、薬剤師自らが信頼できる情報を創出することも大切なことと思っています。
スポットライト14:
「多様性のある社会を拓く女性薬剤師のトップランナー」
雑誌ターンアップより。