シニアファーマシスト倶楽部
ファースト・ステージは、医薬分業が緒に就いたばかりで、遅々として進みません。薬局に散剤分包機はありましたが、調剤や製剤などの日常業務に追われる日々で、薬剤師の病棟活動（当時はクリニカル・ファーマシー）はアメリカという別次元の夢物語でした。セカンド・ステージは、医薬品情報や注射薬の一本渡しが始まり、POPSを始め、各地に夢を追いかける若手薬剤師の集まりが発足しました。病棟業務に100点が付いた頃から、TDMや抗がん薬の混注、さらには、処方オーダリングシステムや電子カルテ、医療安全など、医薬分業の進展とともに、病院薬剤師は高度成長時代に突入しました。病院から大学へ活動の場を拡げた薬剤師も少なくありません。そして、電子処方箋やオンライン服薬指導など、サード・ステージを迎えようとしています。シニアファーマシスト倶楽部は、そんな激動の時代を生き抜いた薬剤師の集いです。時がいくら足早に過ぎようとも、心のなかに夢を失わない限り、人は老いることはありません。そんな先人達の見果てぬ夢の未来進行形です。ぜひ、多くの薬剤師が再結集されることを望んでやみません。
