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ドイツ薬局便り-11

ドイツ薬局便り
11
著者
アッセンハイマー慶子
● ドイツ薬局便り-11
10年以上になるドイツ薬学視察旅行

 

2016.07.24

 

2016年6月7日(火)の「薬局の日」に合わせ、今年も日本より夏期ドイツ薬学視察旅行の参加者がいらっしゃいました。今年は添乗員の方なども含めると総勢30名の来局、たくさんの日本の方にドイツの薬局の姿を見ていただくことができました。

ドイツ側窓口として、日本から薬学関係者をお迎えするようになってもう10年以上が経ちました。このドイツ薬学視察旅行は、日独の違いを実際に視ていただくため、薬局だけなく、薬剤師養成高等機関である薬学部、医薬品供給体制に重要な役割を果たす卸、高齢者施設、ハイデルベルク城内にある薬事博物館などを短期間で集中的に視察できるツアーです。もちろん、観光もあり、ドイツの美しい街並みが満喫でき、ドイツ料理をコラショと召し上がれるツアーでもあります。

 

当日本コミュニティファーマシー協会会長、バイタリティーにあふれる吉岡ゆうこ氏が、参加者の皆様を期間中盛りだくさんのプログラムで魅了します。彼女は、早くから、ドイツの薬局が理想の「いきつけ薬局」モデルであると見出し、たくさんの薬剤師、薬学関係者をドイツへといざなってきました。薬剤師である彼女が次世代に何ができるかを問い続けてきた答えの1つが、このドイツ薬学視察旅行です。彼女の熱意と理想に共感し、たくさんの人々が薬剤師として自分が歩く道を見つけてきました。私もその1人です。

 

2003年の頃だったでしょうか、当時はまだ面識のなかった当会長より「ドイツの薬局を視察させてください。」との問い合わせがありました。こんな小さなドイツの片田舎で

日本人が薬局を開設しているなんて、どうしてご存じなのかしらと不思議に思ったものです。旅行代理店の方1名、他に女性薬剤師の方1名だけでなく、小学4年生のお子さんも

連れていらしたのにはびっくりしました。小学校は、まだお休みに入っていないのに、学校をお休みして大丈夫なのですかと余計な心配をする私に、海外勉強のために学校が許可してくれたのだと教えてくれました。日本の学校も随分変わったのだなと思いました。(吉岡談:これは家庭の事情で、視察に行っている間、主人が2人の子供の面倒をみるのは大変なので、1人は連れて行け!ということでした)。以来、同行された旅行代理店の方には、当協会主催のドイツ薬学視察旅行を毎回担当していただいています。

 

JACP吉岡理事長には、次世代薬剤師の活躍を見届けるまで、あと30年くらいは現役でいてくださいと、いつも言っています。私も、80、90歳になっても現役薬剤師ばあばで、日本からの視察者を受け入れたいと思っています。10月開催のドイツ薬学視察旅行へ多くの方が参加されますように。

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