減少し続けるドイツの薬局数
2024/01/15
当国では依然として医薬品の品薄問題が深刻です。医療用医薬品においては、状況が改善する兆しが見えません。医薬品供給を維持するため、各薬局、多くの時間を在庫調整に費やしています。
さて、日本より、ドイツ薬局スタッフの給料や薬価、なぜドイツの薬局数は減少しているのかについてのご質問がありましたので、スライド形式でまとめてみました。法定疾病保険歳入は年々増えているのにも関わらず、薬局への報酬はそれに見合うだけ上がっていません。人件費、物価の上昇率は薬局報酬の上昇率より大きく、売り上げの大きな薬局でないと立ち行かなくなる傾向にあります。
ドイツ薬局の基本かつ一番大切な義務は、医薬品の安全・安定供給です。薬局数がこれからも減少し続ければ、津々浦々まで医薬品を供給するのが難しくなります。中小規模の薬局でも経営が安定するよう、後継者薬剤師が見つかるよう、薬剤師会にあたるドイツ薬剤師連盟（ABDA）は、政府に様々な働きかけをしています。
スライドをご覧になり、質問等ございましたら、どんどん御寄せください。
