ロッテンブルクのカーニバル「ファースネット」
まず、読者の皆様に今年初めのご挨拶をさせていただきます。皆様が、今年も健康で、満ち足りて、お幸せでありますようにと心よりお祈りいたします!
ドイツは、5番目の季節とも呼ばれているカーニバル(キリスト教の習慣で断食期間が始まる前の時期をこう呼びます。)の季節です。ここ、ロッテンブルクとその周辺地区ではカーニバルのことを“ファースネット”と呼んでいます。地方によっては“ファッシング”とも呼びます。ロッテンブルクは、古くからファースネットの中心地で、行事に参加する自治会や協会が数多くあります。それぞれオリジナルの行事用衣装を持っています。ロッテンブルクのカーニバルシンボルはアーラント(Ahland)、ポンペレ(Pompele)、町の魔女(Rottenburger Stadthexhen)といった衣装を着た人達です。私の住んでいる地区の衣装はホプフェンホプサー(Hopfenhopser)というホップの精の着ぐるみです。昔、この地区はホップ作りが盛んだったことから、ホップをイメージした衣装を作ったそうです。行事衣装には鈴や小さな鐘をつけて、歩いた時に大きな音が出るようにします。衣装は多様でも、一緒に町を練り歩く目的は同じ。クリスマスを厳かにお祝いしたのち、静かに暮らしてきた冬を追い出し、春を迎えることです。この愉快で、ちょっとおふざけも過ぎる行事のため、町の通りや商店のショーウィンドーも賑やかに飾られます。薬局のショーウィンドーもファースネット仕様です。
まだまだ厳しい寒さの続く時期、行事に参加し、人ごみの中、長時間外にいたために、カゼをひく人が毎年続出です。カゼ予防のために、ビタミンCや亜鉛の入ったサプリを購入して、お出かけする方もいらっしゃいます。薬局では、行事期間中、かぜ予防とファースネットの話でもちきりです。
それでは、皆様、次号まで、「GlücksehligeFasnet(幸運·喜びいっぱいのファースネットを)!!