● CP羅針盤-51
2021年1月27日、社会保障審議会医療保険部会で、オンライン資格確認等システムについての議論が行われました。
資料はこちら
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000888838.pdf
オンライン資格確認について、マイナンバーカードの取得率が低いから、まだまだ先と思っている薬局の方、自分の地域のマイナンバーカードの取得率を確認ください。全体としては、2022年1月1日現在41%です。しかしながら地域により、75%を超えているところがあります。上位5団体をあげますが、宮崎県都城市75.1%、石川県加賀市72%、兵庫県養父市71.4%、 高知県宿毛市70.7%、石川県珠洲市62.4%です。
そのような地域では患者さんはマイナンバーカードをお持ちですので、薬局もオンライン資格確認ができるようにしていかなければなりません。
1月23日時点で、顔認証付きカードリーダー申し込み施設数は56.7%、準備完了施設数は15.7%、運用開始施設数は10.9%です。薬局は、申込数は81%と高いのですが、運用開始施設数は16.7%です。この運用開始施設数を増やしていかなければなりません。
今回診療報酬改定で、医療機関には初診料、再診料、外来診療料に電子的保健医療情報活用加算が、薬局には薬剤管理料に電子的保健医療情報活用加算が新設されます。遅れていた医療機関も導入に加速がつくかと思います。
導入状況の課題として、システム事業者による導入作業日程の調整中(47.9%)、利用する患者が少ないと思われるので、導入作業を見合わせている(16.6%)。通常業務が忙しくシステム事業者に相談できていない(15.2%)。周囲の医療機関や薬局でまだ導入されておらず、その評判を聞いていから導入したい(13.3%)、利用する患者が少ないと思われるため導入作業を見合わせている(10%)、システム事業者からの見積書を受領後、導入費用が負担となるため検討を見合わせている(9%)などがあがっています。
診療報酬に加算が新設されたことにより、医療機関や薬局のレセコンとの接続がこれから急がれるところです。
今は医療業界に限らず他の産業界もデジタル化が進展していますので、半導体不足によるパソコンやルーターの取り合いになっています。また接続するための人手不足もあります。早め早めの準備をお願いいたします。