■ 第9回コミュニティファーマシーフォーラム開催報告

2022年7月24日(日)第9回コミュニティファーマシーフォーラムを秋葉原コンベンションホールで開催しました。夏晴れの暑い日でした。そして、コロナの第7波が到来し、感染者数も増加している時期でした。JACPではコロナ禍の2年間(第7回と第8回)はWEB開催のみとしておりましたが、会員の皆様とface to face でお会いしたいと思いハイブリッド開催を1年前から計画しておりました。会場参加は100名限定とし、熱をはかり、抗原検査を行い感染防止対策万全にしてと思っておりました。
     
開催1週間前ほどから、当日会場参加だった方が、薬局で感染者がでた、自分がコロナにかかった、遠方からだから今回へ遠慮するなど、WEBに変更された方がいましたが、そんな中でも当日の会場参加の方は80名いらっしゃいました。
それからもし演者が陽性だった場合の対策として、WEB出演する別室も確保しました。そして開催2日前に情報懇親会の飲食は実施しないとし、当日のお食事はお持ち帰りとさせていただきました。いろいろと苦労はありましたが、無事ハイブリッドで開催することができました。

今回のメインテーマはグレート・リセット〜DXで可能となる多職種連携&未来の薬局〜代表理事の吉岡ゆうこの挨拶より始まりました。

特別講演Ⅰ
特別講演Ⅰとして当協会理事の乾賢一座長のもと、デジタル庁の参次官吉田宏平氏から「デジタル庁の創設と社会全体のDXの推進〜マイナンバー、マイナポータルとデータヘルス計画〜という演題でお話がありました。まだまだ電子処方箋は先だと思っていた薬局、すぐ目の前に来ております。その次は日経BP総合研究所の髙橋博樹氏から社会のハブとしてのビヨンドファーマシー(未来の薬局)という演題でのお話がありました。JACPが2004年にコンピテンシーモデル(いきつけ薬局の図)を掲げて見える化したのと同様に、ビジョナリー・フラッグとして、未来の住宅・ワークスペース・モビリティ、薬局を図式化し、見える化したという話や、常識を再定義するというお話はまさにグレート・リセットでした。
        乾賢一 座長                デジタル庁参次官 吉田宏平氏

    日経BP総合研究所の髙橋博樹氏          

基調講演
基調講演は、当協会理事の浜田康次座長のもと、時を現在に戻して現在進行形の3企業のお話でした。H&H CONNECT株式会社の佐古卓人氏は薬局における服薬フォロー〜IoTおくすりカレンダーの有用性〜の話、一社)スマートヘルス協会の岡崎光洋氏は、薬局で行う「脳卒中啓発・予防サービス」としての心電図測定事業〜「健康応援スポット」認証制度について〜の話、コスモス医療情報AI解析研究所の佐藤憲一氏は、ポリファーマシーの副作用発言リスクを評価するツール〜POLSETの臨床応用と有用性〜というお話でした。3企業ともDXを活用した取り組みのお話でした。
        浜田康次 座長             H&H CONNECT株式会社 佐古卓人氏

  一社)スマートヘルス協 岡崎光洋氏       コスモス医療情報AI解析研究所 佐藤憲一氏

共催プログレスセミナー
ノボ・ノルディスクファーマ株式会社と共催のプログレスセミナー、今までのランチョンセミナーと同じような取扱ですが、今回は感染防止のためお弁当はなしにしました。当協会理事の篠原久仁子氏座長のもと、ノボ・ノルディスクファーマ株式会社の井戸根裕之氏のスマートインスリンペンの商品紹介のあと、新潟薬科大学薬学部教授の朝倉俊成氏からインスリン自己注射患者への継続的なフォローアップに必要な視点と行動〜スマートインスリンペンの可能性〜という演題にて、実際にスマートインスリンペンを使ってスマートフォンと連動しての記録のやり取りの話など、まさに薬局が取り組む新たなDXのお話でした。
         篠原久仁子 座長         ノボ・ノルディスクファーマ株式会社の井戸根裕之氏           

   新潟薬科大学薬学部教授 朝倉俊成氏
 

会員発表
会員発表はDX化・機械化に取り組んでいる3薬局の発表。当協会理事の山村重雄座長のもと、ドイツのアッセンハイマー慶子氏は、7年前からピッキングマシーンを導入、川原淳氏の共和メディカル株式会社は、当協会第1号のピッキングマシーン導入店、それから奇しくも株式会社グリーンメディックの多田耕三氏も今年6月に開局した薬局にピッキングマシーンを導入したということで、機械化の進んでいる3薬局のお話でした。
         山村重雄 座長            株式会社グリーンメディック 多田耕三氏

   ドイツ アッセンハイマー慶子氏           共和メディカル株式会社 川原淳氏

特別講演Ⅱ
特別講演Ⅱとして当協会理事の島田光明座長のもと、医師であり株式会社omnihealの石井洋介氏による病院の外で医療をつくるという演題のお話がありました。日本うんこ学会やゲームアプリ「うんコレ」の話、これもまさにヘルスリテラシーを高めるためDXを活用した取り組みのお話でした。ご参加の方々はそれぞれにリセットの方法を考えられたと思います。
        島田光明 座長              日本うんこ学会会長/医師 石井洋介氏          

ポスター発表〜フォーラム宣言
最後に第9回コミュニティファーマシーアワードが、保坂洋二氏の、一社)板橋区薬剤師会における新型コロナウイルス感染拡大防止に対する取り組みについてと言うポスター発表に送られ、当協会理事の末澤克己氏よりフォーラム宣言(1年間の目標)「グレート・リセット〜DXの活用で連携の深化を〜」を発表し、終了しました。

第9回コミュニティファーマシーアワード 一社)板橋区薬剤師会 保坂洋二氏


   当協会理事 末澤克己氏よりフォーラム宣言 「グレート・リセット〜DXの活用で連携の深化を〜」

 

■今回のフォーラム、出展企業はこちらでご覧いただけます。

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