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ドイツ薬局便り-1

ドイツ薬局便り
1
著者
アッセンハイマー慶子
● ドイツ薬局便り-1
インフルエンザ予防接種の悩み

 

2014.12.09

 

当地バーデン・ヴュルテンベルク州の学校の新学年が9月半ばに始まり、10月末

から秋休み(!?)が約1週間ありました。日本では馴染みのない「秋休み」。勉学・スポ

ーツに励む秋なのに、学校がお休みだなんてと思う方もいらっしゃるでしょう。新学年が始まって約1か月、先生も生徒もちょっとひと休みということでしょうか。秋休み中の

11月1日は、「万聖節」というキリスト教の祝日で、連邦州によっては休日となります。

日本のお盆のように、この日は、お墓参りをする習慣があります。今年の秋は暖かく、お天気日も続きましたが、11月になり、朝夕の冷え込みが厳しくなりました。

 

11月末、そろそろドイツでもインフルエンザがはやり始める時期がやってきました。

毎年、薬局にとって悩ましいのは、インフルエンザ予防接種薬の必要注文量を決めることです。ドイツでは診療所が使用する注射薬の供給も薬局からです。診療所は院内用もしくは患者さん個人用かを処方箋に明記します。個人用にインフルエンザ予防接種薬が処方された場合、その患者さんが薬局に取りに来て診療所の医師に渡し注射してもらいます。まだ、予防接種の注射までは薬局薬剤師に認められていません。

 

各薬局は製薬メーカーに遅くとも7月までに注文し、取引のある卸から配送してもらいます。同予防接種薬は、例年、9月上旬から中旬までに薬局へ入荷されます。メーカーは今期分を納入すると需要が急に大きくなっても追加製造しません。卸の在庫が早くに底をつくと、適宜、追加注文もできなくなります。各薬局のコンピュータには最低過去3年間の販売統計が残っており、この数字を見ながら注文数を決めます。しかし、年によっては在庫を抱え過ぎたり、シーズン半ばで診療所からの注文が急に増え、在庫数だけでは足りなくなってしまったりと大変です。医療保険加入者は任意でインフルエンザの予防接種を受けることができ、費用は保険が全額負担します。

 

解熱鎮痛剤、咳止め、去痰薬といった冬によく出るOTC薬はシーズン必要量をまとめて夏までにメーカーに注文します。注文を受けるMRの方は通常2~3か月間隔で薬局を回っていらっしゃいます。総合感冒薬の種類は少なく、患者さんの症状にあわせて単剤製品を勧めることが多いです。

 

11月30日はクリスマス4週間前の「待降節」が始まり、ドイツはクリスマス準備期間に入ります。多くの商店はこの週からクリスマス商戦を開始します。薬局もショーウィンドーや店内の飾りつけをクリスマスモードにします。

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