第7回コミュニティファーマシーフォーラムの準備状況 まとめ
第7回コミュニティファーマシーフォーラムWEBは30日に無事終了しました。しかしながら、今回は大変でした。
当初は録画での出演で検討していた、フィリピン、台湾、岡山、広島の薬局。ところが7月16日、日本薬剤師研修センターのWEB研修に対する時限的特例への質問の回答で、一部でも録画があってはだめということで、フィリピンと台湾に関してはどちらにせよ日本語に翻訳しないといけないですが、テロップで流れるというような方法ではなく、代読という方法に変えました。そして岡山や広島の薬局もリモート出演にしていただきました。それからモデレータの山村氏(城西国際大学)と演者の岡田氏(京都大学)は当初は会場に来られる予定だったのですが、コロナの感染が再拡大し、大学から都道府県をまたいだ移動は引き続き禁止というお達しでリモート参加に。そして1週間前にメドピアの石見社長も、東京にいながらも会社の関係でリモート参加になりました。今回は演者側がリアルの人もいれば、リモートの人もいるというなかで、30日のフォーラムの前に3回もリハーサルを行いました。舞台稽古という感じでしょうか。演者の方にもその都度ご協力いただき、Vimeo(今回の配信システム)とZoom(最近よく使われるWEB会議システム)のつなぎの部分やZoomでの画面共有のしかた、こちらからのQの出し方等をお知らせしました。Zoomを初めて使う演者から手慣れた演者まで、やはり練習が必要でした。
当日視聴された方は、画像が固まったのではと思われた場面があったかと思います。それは業界用語では蓋絵(ふたえ)というそうですが、画面が動かなかった時間は、スタジオでは人が移動したり、Zoomとの切り替え等が行われていたりした時間です。その間だけスタジオで声を出すことができました。それ以外は、スタジオは声厳禁でした。画面が固まったようにみえた部分に只今準備をしておりますなどのテロップが入っていたらよかったのではと思います。普段何気なくテレビを見ておりますが、大変なご苦労があるのだなと思いました。JACPサイドでは進行等いろいろと課題はありましたが、Vimeoという配信システムできれいな映像を配信できたかと思います。Viemoは音楽関係者のライブ配信用に使われるシステムであり、画像はきれいだったと思います。
WEB研修は視聴者側のネット環境により見え方がかわります。これからコロナが終息するまでのしばらくの間はWEB研修が続くかと思います。そうでなくとも、子育て中の方や介護をしている方など、なかなか自宅を離れられない方にもWEB研修は便利です。ニューノーマル時代にはリアルとWEBのハイブリッド型が求められていきます。大学の授業でもWEB講義が主流になってきていて、大学でも課題となっているのが、視聴者側のネット環境の整備です。
視聴者のパソコンなどが有線LANにつながっていた人は支障なく視聴できたかと思うのですが、無線LANの場合、自宅にWi-Fiルーターがある場合、モバイルルータ(ポケットルータ)の場合、自宅以外のWi-Fiを利用する場合など、環境により視聴に影響を及ぼしたかもしれません。今回のフォーラムは日曜日に開催しましたので、多くの方は自宅での視聴であったと思います。今後WEB研修を自宅で受ける機会が多いようであれば、自宅のネット環境を整備する必要があります。
それからメールのやり取りについてです。WEBということはWEBで完結しなくてはならず、基本はメールでのやり取りになります。郵送ではなくメールだけのやり取りですと、メールが届いているのかどうか、迷惑メールに入っていないかどうかという不安が残ります。
- メールアドレスは正しいものを入力する
あたりまえのことですが、メールは正しいものを送ってもらわないと返すことができません。数人のかたは、メールを間違って入力されている方がいらっしゃって、このような方にはメールしようにもメールすることができませんでした。 - パスワードを忘れた方がいる
どうしてもWEBで確認する方法としてパスワードの入力が必要ですが、当日入室しようとして、入室できない方々がパスワードのリセット作業をしておられました。パスワードは必ずデバイス上にメモしておきましょう。 - 企業や大学のセキュリティシステムにより、こちら側のメールが届かないことがある。
企業や大学のセキュリティシステムを皆様方が知っておく必要もあります。セキュリティの強固な企業・大学の場合はメールを受け取れないこともありますので、その場合は、直接こちら側に問い合わせしていただかないとその先には進めなかったようです。 - 新しいシステムにしておく
Windowsパソコンで、インターネット・エクスプローラを使っている方で、不具合がでているというような件がございました。現在はEdgeというブラウザにシフトしていて、配布元のマイクロソフトでもインターネット・エクスプローラのサポートは終了しています。
それから最後に、日本薬剤師研修センターからの研修受講シールは結局認められませんでした。日本薬剤師研修センターに対して何度もメールでのやり取りをしたのですが、こちら側の主張は認められませんでした。今回日本薬剤師研修センターの研修受講シールが出なくとも日本薬剤師研修センターが求めているWEB会議方式でやろうと決め、7月の段階で決めたキーワードを用意しました。そんなときに手を指し述べてくださったのがイオンパピコム人材総合研修機構です。急遽8月27日(木)に研修受講シールが出ることが決まりました。当日使用したキーワードは9文字で「ナインダンケコロナ」日本語に訳すと「コロナお断り」のようなニュアンスになります。
今後JACPのCP研究会もしばらくの間WEB研修になります。9月のCP研究会は延期し、11月のCP研究会よりWEB研究会に移行します。その時もキーワードを用います。WEB研修はそのような流れになっていくものと思ってください。
この間、吉岡個人のネット環境も、セキュリティの強化とWEB研修システムへの対応を行いました。それがニューノーマルへ進むということだと思います。会員の皆さま一人ひとりが今後のWEB研修についての準備を進めていってください。