薬局のDX化はこんなところにも
2022.07.05
薬局は地域住民のヘルスリテラシーを高めることも仕事のひとつです。最近ヘルスリテラシーを高めるグッズが色々と出てきていますので、ご紹介いたします。
先般、「緊急避妊薬を薬局でプロジェクト」がクラウドファンディングで集めたお金で、ポケット避妊教室というグッズをつくり、これを使ってくれるところを募集しているという案内を会員の皆様にはいたしました。
https://kinkyuhinin.jp/awareness-raising/
私にはそれが届きました。これから活用方法を考えていかないといけないのですが、ポケット避妊教室がなくとも、上記のHPを見ていただくと、「もしものおまもり緊急避妊薬ガイド」のダウンロードができたり、YouTubの動画も載っています。6月4日開催されたネオプラスセミナーで産婦人科医の柴田先生もご紹介されていました。
ドイツのアッセンハイマー慶子氏からも日本の性教育が遅れていると言われているが、まずは、教員むけのセミナーをやってはどうかと提案を受けています。特に学校薬剤師の方は、このツールを学校にお薦めするその任を担っていただけたらと思います。それぞれの地域で皆さんの薬局の小さな活動が身を結んでくれたらと思います。
もうひとつは、RAD―ARくすりの適正使用協議会からのお知らせです。RAD ―AR NEWSが先日届いたのですが、新発想のくすり教育教材公開中と載っていました。この資材は小学生向けのもので、アニメとゲームをとりいれたものです。名前は「勇者ジョーザのお話 Medicine Quest」。茨城県薬剤師会学校薬剤師部会と日本大学薬学部薬剤師教育センターとの共同制作で、魔王「病魔」にさらわれた姫を勇者ジョーザと3人の仲間たちが助けにいくストーリー。ミッションをクリアしていくなどゲーム性も高い中で、くすりについての正しい知識を実験動画やクイズを交えて学べるというものです。
https://www.rad-are.com/items/#close-modal
YouTubeで公開されている動画やパワーポイント教材などを薬局のデジタルサイネージを用いて、来局される方に見てもらうのもひとつでしょう。今回のフォーラムにはデジタルサイネージの会社も出展されます。
それから最近はアニメとゲームを取り入れたツールが開発されています。フォーラムでもその一つ大腸癌の予防のためのゲームアプリ「うんコレ」のお話があります。今回出展は叶わなかったのですが、社員の健康のためにゲームアプリを用いている会社のそのアプリを制作している会社のかたとのお話もしています。そのアプリを取り入れている会社はどちらかというと若い年齢層の会社で、ゲーム感覚で、毎日少しずつでも点数を貯めていくことで、健康管理をしていこうというものです。そのアプリの名前も、ドラゴンクエストならぬ○○クエスト。くすり教育教材の名前もMedicine Questということで、あくなき探求が好まれるのでしょうか。