● JACP医薬品情報室だより 1
ロサルヒド配合錠LD
2014.09.18
ロサルヒド配合錠LD「各社」
【一般名】ロサルタンカリウム50mg/ヒドロクロロチアジド12.5mg
【効能・効果】高血圧症
【用法・用量】1日1回1錠、高血圧治療の第一選択薬として用いない。
(解説)
ロサルヒド配合錠LDは、持続性ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)と利尿薬の合剤であるプレミネント
配合錠LDの後発医薬品(GE)です。
GEの名称は「一般名+剤形+含量+会社名」ですが、配合剤は一般名ルールが適用されないので、日本ジェネリック医薬品学会による統一ブランド名が用いられています。統一ブランド名は「ロサルヒド」で、30社から発売されています。ARBと利尿薬の配合剤は、利尿剤により体液量が減少てレニン・アンジオテンシン系が賦活化されるので、ARBがより効くようになります。またARBの副作用(高リウム血症)と利尿薬の副作用(低カリウム血症)が相殺されるというメリットがあります。ロサルタンには尿酸排泄作用があるので、利尿薬による尿酸値の上昇も軽減されます。先発のプレミネント配合錠は2006年に上市され、2014年6月に後発のロサルヒド配合錠LDが発売されました。2014 年4 月には高用量のプレミネント配合錠HD(ロサルタンカリウム100mg/ヒドロクロロチアジド12.5mg)が登場しましたが、これには後発品はありません。配合剤の1日2錠処方は、レセプト審査で1錠に査定されます。妊婦および直接的レニン阻害剤のラジレス投与中の糖尿病患者には禁忌となります。
【薬価】 | プレミネント配合錠HD 1錠 208.40円 プレミネント配合錠LD 1錠 139.70円ロサルヒド配合錠LD 1錠 69.90円 |
by 蔵之介