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JACP医薬品情報室-19

JACP医薬品情報室
19
著者
蔵之介
● JACP医薬品情報室だより-19
男性型脱毛症治療薬(ザガーロ  )No.4

 

2017.12.11

 

2016年6月13日、プロペシア錠(一般名:フィナステリド)に次いで2番目の男性型脱毛症(AGA:androgenetic alopecia)治療薬、ザガーロカプセル(一般名:デュタステリド)が発売されました。同一成分薬として、前立腺肥大 症治療薬のアボルブカプセルがあります。

AGAは、男性ホルモンが関与する進行性の脱毛症です。男性ホルモンは筋肉や骨を発達させ、髭や体毛を濃くする働きがあります。一方、前頭部や頭頂部では、5α還元酵素(リダクターゼ)の働きで活性体のジヒドロテストステロン(DHT)に変換され、これが男性ホルモン感受性毛包において、毛周期の成長期を短縮します。
このため5α還元酵素を阻害すれば、発毛が促進され、太く長い髪の毛が増加します。酵素には1型と2型があり、プロペシアは2型を、ザガーロは1型と2型を阻害します。
適応症は「男性における男性型脱毛症」で、女性の脱毛症や円形脱毛症には効果がありません。

ザガーロは半減期が長く、プロペシアの1.6倍以上、特に前頭部において効果が認められます。プロペシアの適応症には「進行遅延」の文言がありますが、ザガーロにはありません。1日1回、食事に関係なく服用できますが、刺激性が強いので噛まずに服用します。服用後、約3ヵ月で効果が出始めますが、通常は6ヵ月間の治療が必要になります。
経皮吸収されるので、カプセルから漏れた薬剤に触れた場合は、直ちに石鹸と水で洗い流します。動物実験により男子胎児の外生殖器の発達を阻害する可能性があるので、女性や小児には投与できません。血中濃度が上昇するため、重度の肝機能障害患者も投与禁忌になります。また、前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA(前立腺特異抗原)を約50%低下させます。

服用中及び服用中止後、プロペシアは1ヵ月、ザガーロは6ヵ月の間、献血はできません。
重大な副作用として、アボルブに肝機能障害、黄疸が報告されています。

 

使用に際しては、添付文書を必ずお読み下さい

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