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JACP医薬品情報室-22

JACP医薬品情報室
22
著者
蔵之介
● JACP医薬品情報室だより 22
胆汁排泄型持続性AT 1 受容体ブロッカー/持続性Ca拮抗薬/利尿薬合薬(ミカトリオ配合錠 )

 

2018.04.07

 

2016年11月、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)、Ca拮抗薬及び利尿薬を配合したミカトリオ錠(一般名:テルミサルタン/アムロジピンベシル酸塩/ヒドロクロロチアジド配合錠)が発売されました。2成分の配合薬は多数ありますが、3成分を配合した高血圧症治療薬は国内初となります。

高血圧治療ガイドラインでは、ARB(あるいはACE阻害薬)、Ca拮抗薬、利尿薬など、作用機序が異なる薬剤の併用は降圧効果を増強するので有用とされています。さらに2剤で十分な降圧効果が得られない場合、ARB(あるいはACE
阻害薬)、Ca拮抗薬、利尿薬の3種類の薬剤の併用を推奨しています。

胆汁排泄型ARBであるテルミサルタン(ミカルディス錠)を含有する配合薬には、サイアザイド系利尿薬のヒドロクロロチアジドを配合したミコンビ配合錠、Ca拮抗薬のアムロジピンを配合したミカムロ配合錠があります。

ARBと利尿薬の併用は、相加的な降圧効果の増強に加えて、利尿薬によるレニン・アンジオテンシン(RA)系の亢進、低カリウム血症、インスリン抵抗性の悪化等をARBで軽減するメリットがあります。またARBとCa拮抗薬の併用は
、相加的な降圧効果の増強に加えて、RA系賦活化の抑制、Ca拮抗薬の副作用である浮腫の軽減が期待されます。配合薬は、服用錠数が減るので、服薬アドヒアランスが改善される反面、用量が固定されているため、初期投与により過剰
な血圧低下の恐れや投薬の調整が難しい、副作用が生じた際の原因薬剤の特定が困難などの懸念もあります。日本循環器学会は、「ミカトリオ配合錠の適正な使用について」と題して、配合剤を第一選択薬としないこと、単剤、2剤併用から開始して、同剤と同一用法・用量で継続して安定した血圧コントロールが得られている場合(原則、8週間以上)に、同剤へ切り替えを検討することなどを推奨しています。

使用に際しては、添付文書を必ずお読み下さい

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