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JACP医薬品情報室-27

JACP医薬品情報室
27
著者
蔵之介

●JACP医薬品情報室だより 27

経口抗ヘルペスウイルス薬(アメナリーフ錠)

 

2018.09.12

 

2017年9月、帯状疱疹治療薬のアメナリーフ錠(一般名:アメナメビル)が発売されました。腎機能による減量が不要な新規作用機序の抗ヘルペスウイルス薬です。

水痘・帯状疱疹ウイルス(Varicella-Zoster virus:VZV)に感染すると、約2週間の潜伏期間を経て水痘(水ぼうそう)になります。水痘は1週間程度で自然治癒しますが、VZVは体内の神経節に不活性状態で潜伏感染しています。過労やストレスなどで、免疫力が低下すると、VZVは再活性化されて帯状疱疹を発症します。一度水痘に罹れば、生涯発症しないとされていましたが、少子化や水痘ワクチンの定期接種などでブースター効果が減少すると、複数回罹患するケースが増えてきました。特に50歳以降に発症すると、皮疹消退後に帯状疱疹後神経痛(post-herpetic neuralgia:PHN)が残ることが多くなりました。 

核酸アナログ製剤のゾビラックス(一般名:アシクロビル)、そのプロドラッグであるバルトレックス(一般名:バラシクロビル)、ファムビル(一般名:ファムシクロビル)は1日3~5回の服用と腎排泄型のため腎障害時に減量する必要がありました。アメナリーフは、ヘルペスウイルスのDNA複製に必須酵素であるヘリカーゼ・プライマーゼ複合体を阻害して抗ウイルス作用を発現します。1日1回の服用で高いウイルス活性を示し、既存の抗ヘルペスウイルス薬とは作用機序が異なるので交差耐性はありません。主に肝臓のCYP3Aで代謝され、胆汁から糞中に排泄されます。このため腎機能の程度に応じた用量調節は不要です。CYP3A及び2B6の代謝酵素を誘導するので、同じくCYP3A誘導作用のあるリファンピシンとの併用は、作用減弱のおそれがあるので併用禁忌になります。   

使用に際しては、添付文書を必ずお読み下さい。

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