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ドイツPTA便り-19

ドイツPTA便り
19
著者
アリーン・フォーゲル
● ドイツPTA便り-19
日焼け前後の適切なお肌のお手入れ

 

2018.09.21

 

夏は過ぎましたが、まだまだ暑い日が続き、日差しも強いです。夏休み期間中、長期休暇を取って旅行に出かける方は、必需品として日焼け止め製品を持っていきます。ドイツでは、薬局で日焼け止め製品をお買い求めになる方も多く、製品のアドバイスは、薬局スタッフの大切な業務の1つです。

ドイツの薬局では、3月末から4月初めごろより日焼け止め製品の販売を始めます。主力製品メーカーからは、担当者の方が11月頃に、来シーズンの注文を取りにいらっしゃいます。夏ほどではありませんが、冬のスキーシーズンにも日焼け止め製品の需要が多くなります。

日焼け止め製品の使用は、皮膚の保護に必要です。そしてお肌のお手入れには、日光浴や日焼け後のアフターサンケア製品の使用も大切です。しかし、どちらもご自分で選ぶ方は少ないようです。そこで薬局では、アフターサンケア製品の重要性もお伝えします。日光は、もしくは紫外線と言ってもよいのですが、日焼けや小麦色の肌を生じさせるだけでなく、皮膚から水分を奪ったりダメージを与えたりするので、アフターケアが必要です。

紫外線は、皮膚の老化を早め、皮膚がんのリスクを高めます。日焼け止め製品を使用しても、紫外線の影響は全部カットできません。そこで、皮膚がダメージから回復するのを助けるためにアフターサンケア製品も使用することをお勧めしています。どの薬局も、お客様の希望に合わせられるよう、数種の製品を取りそろえています。製品の1部をご紹介します。

製品Lでは、アロエ(Aloe vera)エキスを含有しており、肌の炎症抑制効果を謳っています。さらに配合されているビタミンEは、フリーラジカルから肌を守ります。グリセリン、オリーブオイルやアーモンドオイルは肌の乾燥を防ぎます。パンテノールも配合されているので、皮膚細胞を活性化・新生し回復を促します。同成分は、主な創傷用クリームにも含有されています。

製品Cには、アロエエキス、カレンドラ(Calendula officinalis)エキス、ビタミンE、ユーカリ精油、ラベンダー精油、セイヨウマツ精油が配合されていて、皮膚に清涼感を与え、かゆみを抑えます。同製品は、日焼け後だけでなく虫刺され後の処置にも使用できます。

日焼け止めで紫外線から皮膚を守り、アフターサンケア製品で保湿と回復を行う。すなわち、日焼け止めとアフターサンケア製品の両方を使用することがいかに大切かをお伝えする。これが薬局で行う、夏のスキンケアアドバイスの基本です。ドイツは日本より夏でも湿度が低く皮膚が乾燥しがちです。さらに、空気が乾燥してくる秋・冬に備え、夏の日焼け肌の回復は、とても大切です。

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