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CP羅針盤-14

CP羅針盤
14
著者
吉岡ゆうこ
● CP(Community Pharmacy)羅針盤 14
2016年4月1日施行健康サポート薬局に向けての準備

 

2016.03.22

 

4月1日の調剤報酬改定の準備で大忙しで、健康サポート薬局の準備なんてと思われるかもしれませんが、会員の薬局はコミュニティファーマシーですから(今はまだでも心は・・でOKです)、ぜひ10月に健康サポート薬局の届け出をして欲しいと思っています。健康サポート薬局は、JACPのwebでもご紹介していこうと思っています。

 

届け出開始が10月なのは、薬剤師の研修が間にあわないという理由だけで、健康サポート薬局制度そのものは4月1日から施行です。届け出には実績が必要ですから、健康サポート薬局の届け出を目指されている薬局は取り組みを始めてください。

 

届け出には省令手順書(今薬局にある業務手順書に必要事項を加えたもの)、健康サポート業務手順書(新規に必要)と、様式等の書類の提出だけでよいものと、実績が必要な物があります。

 

ここでは、今から準備して実績を作っておく必要があるものを列記します。

 

<かかりつけ薬局としての基本的機能>

 

・在宅の実績が求められています。

在宅に関する直近1年間の薬歴や薬学的管理指導計画書の写しが必要です。

 

<健康サポート機能>

 

・健康相談会の実施記録(取り組みの概要、参加人数、場所、日時等がわかるもの)

例 薬剤師による薬の相談会の開催や禁煙相談の実施

薬剤師による健診の受診勧奨や認知症の早期発見につなげる取り組み

医師や保健師と連携した糖尿病予防教室の開催

管理栄養士と連携した栄養相談会の開催

月1回程度の実施が望ましいとされています。

 

・薬局において取り組みを発信していること等の実績が確認できる資料

例 地域の薬剤師会等での学術大会や勉強会での発表、地域の薬剤師会広報誌への掲載

医学薬学等に関する学会への発表や学術論文の投稿

健康増進に関する情報発信をしているホームページ

(例スマート・ライフ・プロジェクトのホームページにおける情報発信)

地域の住民向け広報誌など様々な媒体を活用した情報発信

 

JACPでは、7月24日(日)第3回コミュニティファーマシーフォーラムで、会員の皆様の「発信!発進!コミュニティファーマシー」のポスター発表を予定しています。

 

・地域の薬剤師会と密接な連携を取り、地域の行政機関及び医師会、歯科医師会、薬剤師会等

が実施又は協力する健康の保持増進その他の各種事業等への参加実績又は参加予定が確認で

きる資料

(事業の概要、参加人数、場所及び日時並びに当該薬局の薬剤師の参加内容などが分かるもの)

 

例 地域の職能団体による健康の保持増進の地域住民向けイベント等の開催への協力

学校等を通じた、児童生徒による医薬品の適正使用の講演など

老人クラブ等を通じた、高齢者に対する医薬品の適正使用の講演等

地域の行政機関や関係団体等を通じた、地域住民に対する健康の保持増進に係る啓発イ

ベント

 

届け出に必要だからやるという姿勢ではなく、地域住民に必要だからやるという姿勢にて取り組んでください。今後も随時、健康サポート薬局について情報発信していきます。

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